秋から冬にかけて徐々に空気が空気が乾燥してくる季節です。

皮膚や頭皮の乾燥対策は万全という方も目の乾燥対策はどうでしょうか?

目が乾く、ゴロゴロする、充血する、疲れやすい等の症状がある方はドライアイかも知れません。

ドライアイは、様々な要因による涙や目の表面の慢性疾患で、目の不快感や視機能の異常を伴う疾患の総称です。

ドライアイの症状は、目の乾きだけでなく疲れ目から痛みまで様々。
それが一過性の不調なのか、眼球の表面に障害が起きているためなのかは、眼科でのきちんとした検査なしに判断することができません。

ドライアイの検査では、以下のようなことを行います。

  • 目の疾患を探る視力検査眼科で必ず行われる、最初の検査です。 視力から、ドライアイだけではなく、ほかの疾患がないかを探ります。
  • 目の傷の有無・程度を探る顕微鏡検査、目の表面の傷を見る検査です。 フルオレセイン染色液を点眼すると角膜(黒目)の傷のある部位が染まります。 細隙灯顕微鏡で染色部を観察しながら、傷の有無や程度をチェックします。
  • シルマー検査 涙の量を調べる検査で、目盛りのついた専用の試験紙を下まぶたの端に5分間挿入します。試験紙が涙で濡れた長さで、涙の量を測ります。10mm以上を正常、5mm以下を異常とし、5~10mmはグレーゾーンとなります。  試験紙の挿入による刺激で分泌される涙の影響を避けるために、点眼麻酔を使用する「シルマーテスト変法」を行うこともあります。(当院でシルマー検査は行っていません。)

従来は、水分を補給し、傷ついた角膜を修復するタイプの目薬が使用されていました。最近では、涙の各成分に直接はたらきかけるタイプの目薬が開発されたことにより、ドライアイ患者さんごとの涙のタイプに応じて、正常に機能していない涙の層をターゲットとした層別治療が可能になりました。